第9回学術大会|腸内フローラ移植臨床研究会
Schedule
Sun Sep 21 2025 at 10:00 am to 05:00 pm
UTC+09:00Location
リーガロイヤルホテル大阪 | Osaka, OS
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2025年9月21(日)に「一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会 第9回学術大会」を開催いたします。
オンラインまたは大阪会場での参加が可能です!
詳細は以下のページをご覧ください。
https://fmt-japan.org/post/14284
◼︎ このような方が参加されます👤
医療関係者(医師・歯科医師・獣医師など臨床医)
・腸内フローラ移植(FMT)を自身の臨床に応用したい方
・腸内細菌や腸内フローラ移植について最新の知見を得たい方
・がん治療、消化器疾患、アレルギー疾患、
自閉スペクトラム症、歯周病、動物医療などに携わる方
患者様やそのご家族
・がん、自閉スペクトラム症、アトピー性皮膚炎、歯周病、その他の難治性疾患で、
既存の治療法に行き詰まりを感じ、新しい治療の選択肢として
腸内フローラ移植の情報を求めている方
腸内環境について学ぶ学生や一般の方
・「腸活」や健康維持に関心があり、最新の情報を専門家から直接学びたい方
◼︎この学術大会に参加することで得られること✅
医療関係者(医師・歯科医師・獣医師など臨床医)
がんやASD等へのFMT臨床応用、9年間の実績と安全性、
医科・歯科・動物医療の腸内細菌や腸内フローラ移植に関する最新知見を学べます。
自身の専門分野における新しい治療アプローチのヒントとなるはずです。
患者様やそのご家族
がん、自閉スペクトラム症、アトピー等の難治性疾患に対し、
FMTという新しい治療選択肢の可能性と、
実際の改善報告や安全性の情報を医師から直接得ることができます!
腸内環境について学ぶ学生や一般の方
医師による腸内環境研究の最新情報を直接学べます。
日々の健康管理に臨床医による症例報告や
治療のメカニズムなどの知識が得られます!
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一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会第9回学術大会
新しい治療の鍵「腸内フローラ移植が創る未来」
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◼︎登壇内容
✅基調講演
『腸内環境の可視化が切り拓く新たな健康医療の可能性』
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 医薬基盤研究所 副所長
ヘルス・メディカル微生物研究センター センター長(兼)
國澤 純 先生
腸内細菌叢は、個人の免疫や代謝に大きな影響を及ぼし、疾患リスクや治療反応性にも関与することが明らかになりつつある。本講演では、日本人を対象にした研究から見えてきた腸内細菌の可能性と、腸内細菌そのものや腸内細菌が作り出す代謝物を対象にした解析を組み合わせた腸内環境の「可視化」技術について紹介する。また、これらの技術を基盤にすることで見えてきた個別化予防医療や新たな診断・治療アプローチの可能性を提示したい。
ー 午前の部 ー
✅9年間の腸内フローラ移植実績報告~安全性と効果の検証~
医療法人LAGOM ライフクリニック蓼科 理事長
麻植 ホルム 正之
2017年に発足した一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会は、腸内フローラ移植の安全性と有効性の確立を目指し、医師・研究者・患者が協力する体制で活動を続けてきた。本発表では、これまでの9年間にわたる研究会の取り組みと、全国20施設における累計600件超の移植実績を振り返る。治療対象疾患の広がりや患者背景、医療機関における導入体制、臨床研究・倫理体制の整備、ドナー管理の標準化など、自由診療から特定臨床研究へ移行する過程で得られた知見を共有したい。
✅免疫チェックポイント阻害薬の効果を高める腸内細菌叢移植の役割
医療法人医新会よろずクリニック理事長・院長
萬 憲彰
がん免疫療法において免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果を最大化するためには、腸内環境の最適化が極めて重要です。中でも注目されるのが、腸内細菌叢に含まれる酪酸菌の働きです。酪酸菌が産生する短鎖脂肪酸「酪酸」は、樹状細胞を活性化させることで、がん抗原の提示を促し、T細胞のがん認識と攻撃を効果的に誘導します。腸内細菌叢移植(FMT)は、抗腫瘍免疫に有利な腸内環境、すなわち酪酸産生能の高い細菌叢を再構築する手段として注目されており、ICI単独では奏効しなかった症例に対しても、反応性を高める可能性が報告されています。FMTは、免疫療法の効果を引き出す基盤として期待されています。
✅便移植と免疫チェックポイント阻害薬の併用で虫垂癌制御
医療法人仁善会 田中クリニック 理事長・院長
田中 善
ステージ4虫垂癌の男性に対し、免疫チェックポイント阻害薬と便移植(FMT)を同時に実施した結果、10か月以上腫瘍増大を認めず進行が停止した症例を報告する。腸内細菌叢の多様性回復と抗腫瘍免疫の再活性化が奏効要因と考えられ、がん治療における便移植併用の可能性を示唆する。便移植が免疫療法・温熱療法・栄養療法・化学療法等の効果を高めるメカニズム解明と最適プロトコルの確立を目指す。
✅著書「歯周病ががんの原因だった」における研究的考察
医療法人愛和会 桜川歯科医院 理事長・院長
石川 佳和
令和7年2月28日、著書「歯周病ががんの原因だった」—歯ぐきの腫れに注意!歯周病菌が全身に病気を作る仕組みと自宅でできる回復法—が出版された。歯周病と全身病との関連性が解明されているが、根本的治療法は確立されていない。そこで、口腔内環境と腸内環境の関連性を考慮して免疫力の向上を目的とした、医科と連携して治療する新しい歯周病の根本治療(歯周統合医療)を考案した。歯周病における大腸疾患の発症には、菌血症と嚥下による腸内細菌のディスバイオーシスが関係している。各種検査と食事内容を考慮して、歯周病と大腸疾患との関連性について考察した。また、歯周病と糖尿病は、相互作用して悪化するが、歯周病を治療すると、HbA1cの値も低下する。歯周統合医療は、歯周病が原因と思われる全身疾患を医科と連携して治療した方法について考察する。
✅犬と猫に対するNanoGAS®︎-FMTの実施経験および症例報告
兵庫みなと動物病院 院長
豊福 祥生
糞便微生物叢移植(FMT)は、ヒト医療のみならず動物医療の分野においても実施されるようになり、その有効性が徐々に報告され始めています。しかしながら、抗菌薬の事前投与や絶食処置、全身麻酔を要する内視鏡を用いた投与などでは、基礎疾患を抱える動物にとっては大きな負担となることもあります。当院で実施している水素ナノバブル水を用いた新しいFMT手法(NanoGAS®︎-FMT)では、動物への侵襲が少なく、通院による施術が可能である点が特徴です。また、症状の緩和や薬剤の減量といった一定の治療反応も認められています。本発表では、実施例を交えながらNanoGAS®︎-FMTの有用性と今後の展望についてご報告いたします。
✅次世代のFMT開発「菌液から菌ディスクに」
シンバイオシス株式会社上席研究員
清水 真
我々のFMTの歩みは、2007年9月にアトピー性皮膚炎患者へ施行した第1 例目から始まった。以来、累計2,000例以上を実施し、平均奏効率は75%を超える。発足当初から「前処置不要」「超低濃度」に徹し、有害事象は限りなく少ない水準に抑えてきた。近年、国内外でFMTが普及し種々の疾患改善が報告されているが、当会の成績はなお他の追随を許さない。
本発表では、この実績と経験を基盤に、より多くの医療機関がFMTを導入できるよう開発した革新的な腸内細菌叢輸送技術と新規FMT法を報告したい。
ー 午後の部 ー
✅自閉スペクトラム症のお子さんを対象とした特定臨床研究の2年後経過報告
医療法人悠亜会 かわい内科クリニック 理事長・院長
川井 勇一
本臨床研究は、水素ナノバブル水を用いた新規便移植(FMT)法により、治療法未確立の自閉スペクトラム症(ASD)児30人に対して安全かつ有効な介入を目指し、2023年5月から2024年3月にかけて実施した。本法は抗菌薬投与や腸管洗浄を不要とし、投与菌量も従来法の千分の一以下と穏和である点が特徴で、昨年は終了半年において70%以上のお子さんに明らかな変化が見られたことを報告した。今回は、本研究の2年後追跡観察データとして、ASDのコア症状改善、生活の質向上、腸内フローラ多様性の持続的変化、安全性指標、保護者満足度について報告する。さらに、これらの意義ある成果を踏まえ、今後のさらなる検証展開の方向性について述べる。
✅臨床の現場から生まれる医療技術の発展を目指す公益性の高い組織へ
ルークス芦屋クリニック 院長
城谷 昌彦
当財団は、臨床現場で得られた新たな医学的知見を、厳格な科学的根拠に基づいて社会へ実装し、すべての患者さんに安全かつ有効な医療を提供することを使命とする中間組織です。自由診療で実証した新規FMT法の特定臨床研究成果を礎に、より公益性の高い組織を目指しています。2017年の研究会設立以降、世界のFMTを取り巻く規制環境やLBP移植(生菌製剤)など新興技術の動向を踏まえ、今後の方向性を見定めながら品質規格の必要性について発表します。
◼︎開催概要
一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会 第9回学術大会
【会 期】
2025年9月21日(日)
学術大会 開場:9時 開会:10時 閉会:17時
懇親会開始:17時半 (学術大会参加者のみ)
【会 場】
リーガロイヤルホテル大阪
大阪市北区中之島 5-3-68
(アクセス:https://www.rihga.co.jp/osaka/access)
オンラインライブ配信
*オンサイト(リーガロイヤル大阪)とオンライン(ライブ配信)の併用
【事務局】
腸内フローラ移植臨床研究株式会社
大阪府大阪市都島区片町2-1-40エスト・ヌーヴォー401
#腸内環境 #腸内細菌 #腸活 #腸内フローラ検査 #治療法
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Where is it happening?
リーガロイヤルホテル大阪, 大阪府大阪市北区中之島5丁目3−56,Osaka, JapanEvent Location & Nearby Stays: