「スタートアップエコシステムについて考える」

昨今、世界の経済と技術の中心と１つとして、スタートアップの存在は無視できないものといえるでしょう。イノベーションを推進するエンジンとして、スタートアップは新しい価値を生み出し、社会に大きな影響を与えます。特に米国シリコンバレーやニューヨークは、豊富な資金、豊かな人材、充実したインフラが揃い、常に次世代のユニコーン企業を輩出する土壌となっています。一方、日本においても、政府の支援や民間投資が増加し、スタートアップエコシステムが急速に整備されつつあります。

日本でも、ここ数年でアクセラレータプログラムやインキュベーションスペースが増加し、スタートアップの育成支援が強化されてきました。VCもグローバルな視点から投資を行い、日本国内のスタートアップが海外市場に挑戦するケースも増えつつあります。こうした動きは、スタートアップが単なる新規事業の枠を超えて、グローバルな課題解決の一端を担う存在へと成長していることを示しているとも言えます。

しかし、日米のスタートアップエコシステムには、資金調達環境、リスクマネジメント、政策支援、文化的背景など、多くの違いがあります。シリコンバレーの起業家たちは一度失敗を経験しても再挑戦が当たり前とされていますが、日本では「挑戦」そのものに慎重になる傾向が強く残っています。この違いは、起業家の成長過程や投資家の視点、さらには市場拡大の戦略にまで影響を及ぼします。

SVIF12月例会では、若手起業家、VC、アクセラレータの各分野からの関係者をお招きし、「スタートアップエコシステム」というトピックで、リアルな現状や未来の展望についてお話を伺います。それぞれの立場からのご経験や見識を共有頂き、今後我々が目指し、実現すべきイノベーション土台について、皆さんと考える機会にしたいと思います。ぜひ、奮ってご参加ください。

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【開催日時】

2024年12月4日（水） 17:00-20:30 (US Pacific Time)

【開催場所】

Plug and Play Tech Center

440 N Wolfe Rd, Sunnyvale, CA 94085

【例会次第】

17:00 開場、受付開始
17:30 - 17:35 SVIFご挨拶、講師ご紹介
17:35 - 19:30 パネル講演＆ディスカッション、質疑応答など
19:30 - 20:30 ネットワーキング

【パネル登壇者】

稲員（いなかず） 悠太 氏
Founder、Dolami, Inc.

慶應義塾大学商学部卒。エンタメ & VRの分野を軸にアメリカマーケットへの事業展開を行うDolami,Inc.のファウンダー。メインプロダクトの”Avatown”は3Dアバターを売買できるプラットフォームで、他に80万人が訪れるVRワールド”The Avatar Studio”などを運営している。2023年には、Draper UniversityというSan Mateoのアクセラレーターに採択され、共同創業者のSifatと共に同コホートでのハッカソンで優勝。

森永 貴大（たかひろ）氏
Co-founder and CEO、Trissino, Inc.

早稲田大学商学部卒。大学卒業後、Amazon Japanに入社。主に北米企業の日本進出をサポート。退社後、2022年からサンフランシスコを主な拠点に活動。2023年にNostal Homes Incを共同創業。新たにAIの領域で起業するため、2024年に退職。その後ベンチャーキャピタルでの勤務期間を経て、アメリカで2度目となるTrissino Incを今年の9月に創業。現在は、主に小売企業、テック企業、エージェンシー向けに競合リサーチに特化したAI marketing agentを開発。

琴 章憲（あきのり）氏
Partner、WiL, LLC

1999年関西大学工学部建築学科卒業後、大手ゼネコンに入社。建築の現場監督を担当しながら独学でプログラミングを習得し、翌年、プログラマーとして転職。2003年にデジタルガレージ入社後、WEBプロデューサーとしてクライアントの各種サービス立ち上げに従事。2008年に同社のシリコンバレーオフィス設立のため単身渡米。米国投資先との共同プロダクト開発を担当した。投資先であったTwitter米国本社に2010年から常駐し日本展開を支援。その後、アーリーステージ投資としてUdemy、Intercomなどを手がけた。 2014年、WiL創業にパートナーとして参画。日本企業とのオープンイノベーションを促進するため、デザイン思考や各種ワークショップを取り入れた企業幹部向け研修や、経産省とのイノベーター育成プロジェクト「始動Next Innovator」を担当する。

プライベートでは、シリコンバレーのマインドセットを歌うシンガーソングライターKOTOとしても活動している。2024年、生成AIを活用して作成された「Yes And」のアニメーションを発表。

小林 俊平 氏
Vice President, Japanese Partnerships、Plug and Play

カリフォルニア大学サンディエゴ校を卒業後、サステナビリティを専門とするコンサルティング企業ERMに入社。M&Aにおける環境・労働安全衛生デューデリジェンス業務に従事。2016年よりUCLA AndersonにMBA留学。Bank of America Merrill Lynchの投資銀行部門を経て、2019年にPlug and Playに参画。現在はシリコンバレー本社にて、北米における日系パートナーシップ・チームを統括している。

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